京都滞在中は一日だけ雨。
気候も穏やかだった数日間は自転車でひたすら
走り回りました。
走りながらも気になるおうちや
街角の風景に出会うたびに自転車を止めて写真に収め、
気になるお店に立ち寄りながら。
地図で見たときには遠いかな?と
思った場所も自転車ならあっという間。
気になるのは街角のお地蔵さんと
町屋の瓦の上にいる鍾馗さん。
鍾馗さん、ぎょろりとした目で長いひげ、
足を踏ん張っていて怖い風なのに
ちっちゃいせいか何やらかわいい。
疱瘡除けともいわれるそう。
今ならコロナも追い払ってくれる?
とつい考えちゃう。
お地蔵さん。
町中のあちこちに祭られています。
近代的なマンションの一角にも壁にすっぽり包み込まれつつ
地蔵堂がありキレイにお花が活けられて。
町屋の一角には少し大きめのお堂があって。
明治の終わりに京都で生まれた母方の祖父。
第2次大戦中に戦火を心配して祖母の実家のあった
兵庫県南の田舎に疎開しそのままそこで暮らしました。
その祖父とお散歩して歩くコースに公園があって
公園の一角にはお地蔵さんが祭ってありました。
そこへ行くといつも
「まんまんちゃん あー しとき」と言われたのでした。
何かそれ自体がおまじないの言葉のように響きました。
まんまんちゃんは幼児に語り掛けるときの言葉で「お地蔵さん」。
「あー」ではなく「あん」が一般的なのだそう。
祖父もそう言ってたのかな。わたしの記憶違いだったのかな。
「あん」は「なんまんだぶ」の意味だとか。
そうして祖父もずっと街角のお地蔵さんに
手を合わせて大人になって、そうして暮らしてきたのでしょう。
そんな祖父を思い出し、訳も分からぬままにそれでもきっと
何か大事なことなんやな、とおもいながら言われるままに
祖父の隣で手を合わせた時間も思い出す、街角のお地蔵さん。
レンガ大好き。でもここ、ちょっと歪み具合が心配。
随分たわんでいました。
西に東に走り回ってこの辺りは西の方。
住所表記が仁丹の琺瑯看板。新しいのや古いのいろいろあったけど
町中仁丹の看板。
浄福寺通だったかな。
ここはマリベルの近くの三条の辺。街の中。
有名な洋風建築がずらりと並んでいて、
道行く人も多くてあんまり写真撮らずに来たあたり。
和も洋も極端。
今までより人は少なかったかな。
前に来た時にはなかった、すっごい素敵な骨董店があったり
素敵だった呉服屋さんが空っぽになっていたり。
平地だし迷いにくい。いくらでも自転車で走れる。